VOL.29
老化は年齢によらず
 
男性の老化は、年齢ではなく、
ライフスタイルによって変わってくるようだ。

テストステロンの減少は、加齢に伴って起こる避けられない現象ではなく、
禁煙や肥満のようなライフスタイルが原因であるようだ。
これは、オーストラリアのアデレード大学教授のゲーリー・ウィタート(Gary Wittert MD)氏が、
米国内分泌学会の第94回年次総会で25日に発表した内容だ。

「テストステロン値の低下は、老化の過程、かつ、不可避、ではない。
テストステロンの変化の大部分は、喫煙行動と健康状態の変化、
特に肥満とうつ症状によって説明される。
多くの高齢男性で、なぜテストステロン値が低下していくのか、
その理由はわかっていなかった。
なぜなら、今回の研究のように、加齢に伴うテストステロン値の変化を、
同じ男性で、追跡した研究はほとんどないからだ」とウィタート氏は言う。

この研究は、オーストラリアの国立保健医療研究委員会 -
National Health and Medical Research Council (NHMRC)のサポートを受けたもので、
5年の間隔をあけて合計 2 回、1500人以上の男性が、
クリニックを訪れた際に測定された血液中のテストステロン値を分析したものだ。

研究者らが、ハズレ値の人と、服薬中の人、ホルモン療法を受けている人を除外した結果、
最終的なサンプル数は、平均年齢54歳(35から80歳)の1382名となった。

平均して、テストステロン値は、5 年間で有意な低下はみられなかった。
むしろ、1年間の低下率は 1 パーセント未満だった。
しかし、詳細なデータ分析によって、肥満、禁煙、うつ症状があった場合に
テストステロン値の低下したことを見出した。
「禁煙はテストステロンを減少させる微細な要因であったが、禁煙の利益の方が大きい」
とウィタート氏は言う。

過去の研究から、うつ症状と低テストステロン値が相関していることはわかっている。
テストステロンは、健康な身体機能、生殖能力、性衝動を含む、
多くの男性身体機能の重要な要素である。

また、未婚男性は既婚男性より、テストステロン値の低下が大きかった。
ウィタート氏によると、この結果は、既婚男性は未婚男性よりも、
健康で幸福であるという傾向を示す過去の研究に帰するとした。
また、定期的な性活動は、テストステロンを増加させる傾向があるのではないか、とも述べている。

Testosterone Decline Linked to Depression, Smoking, Obesity, But Not Aging
 
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