VOL.28
Facebookの友達の数は、脳の大きさと関係する
 
ユニバーシティカレッジロンドン(UCL)のジェレイント・リーズ教授らの研究によると、
脳の扁桃体などの領域が大きいほど、Facebookの友達の数が多いという。
この結果は「Proceedings of the Royal Society B」に掲載されている。

ユニバーシティカレッジロンドン(UCL)に通う、Facebookを使っている125人の大学生の脳と、
比較のために、別の学生40人の脳をMRI(磁気共鳴画像化装置)で検査したところ、
Facebookの友達の数と、脳の灰白質の量に強い関連が見られたという。
特に関連が見られた領域は、扁桃(へんとう)体、
右上側頭回、左中側頭回、右嗅内皮質であった。
扁桃体は、脳の中でも記憶の処理や情動反応に関係するところだ。
最近の研究で、扁桃体の灰白質の量が多い人は、現実での友達の数が多いとされている。
これら3つの領域の大きさは、Facebook上の友達の数とは関連があったが、
現実の友人の数とは相関はなかったという。

この研究で得た結果はあくまでも相関関係であり、
因果関係ではないと、研究者らは強調している。
今回のデータからは、Facebookの友達が多いことで脳の一部を大きくしたのか、
生まれつき友達を作る特性がある人が存在しているのかが分からないと説明している。
「友人の数と関連があるとみられる脳の領域を見つけた。
次の疑問は、その構造が時間とともに変わるかどうかだ。
それが、インターネットが脳を変えるかどうかの答えを見つける助けになる」
研究では、オンラインでの友達の数と現実での友達の数にも関連があることが示唆されたという。
「研究結果は、Facebookのほとんどのユーザーは、既存の交友関係を補強するために同サイトを使っているという見方を裏打ちしている」
「友達が多ければ多いほど脳は大きくなる」というのは、
オックスフォード大学のJerome Salletらが『Science』(2011年11月4日号)に発表している。

Jerome Sallet らは、23匹のサルを、
大勢のグループまたは少人数のグループで生活するものなど、
いくつかのグループに分け実験を行った。
その後、サルの脳を調べたところ、大勢のグループで生活したサルは
脳のある特定の部分がより大きくなっていることがわかった。
大きくなった部位は、社会的情報を処理すると考えられていることから、
社会的ネットワークが脳に変化をもたらすことを示している。
また、SNSにおいても、
より多くの人と知り合うと脳の特定領域が大きくなる可能性があるそうだ。
社会性を高める、という点においてはとSNSは有効なツールなのかもしれない。
Online social network size is reflected in human brain structure.
Social network size affects neural circuits in macaques.
 
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