VOL.26
唾液から年齢がわかる?
 
カリフォルニア大学ロサンジェルス校の研究チームは「DNAのメチル化」というプロセスに着目し、唾液サンプルで調査をしたところ、誤差5歳の範囲内で、年齢を推定することができると、Public Library of Science ONE (PLoS ONE) に、発表した。DNAのメチル化は、受精後から始まる。生活習慣や加齢の影響があり、遺伝子の記憶とも言える。

カリフォルニア大学ロサンジェルス校社会遺伝学センターのエリック・ビライン博士をはじめとする研究チームは、21歳から55歳までの一卵性双生児の男性34組を対象に、遺伝・ゲノムを調査し、DNAでメチル化と年齢が結びつくことを発見した。

彼らは年齢の指標となる可能性が高い遺伝子 を特定し、双子の男性34組のデータのほか、18歳から70歳までの男女60人(男性31名、女性29名)のデータを用いて年齢を推定した。そして、誤差5歳の範囲でその人物の年齢を推定することに成功した。

この研究結果により、たばこなどに残された唾液から年齢がわかり、容疑者や被害者の特定に役立つとしている。

また、ビライン博士は、今回の発見で、「将来的には、実年齢と生物学的な年齢の2点で、人がどのように年を取っていくのか、さらには、異なる環境がどのように人を老化させるのかについても、さらに深い研究ができるのではないか」と期待を寄せている。

さらに、唾液による年齢の特定は「実年齢だけに頼らず、個人の身体的な状況に基づいた医療の可能性が開ける」とも述べている。つまり、年齢による画一的な医療提供ではなく、個人レベルに応じた医療サービスの提供だ。

今後の唾液の研究が、新たな医療の道を切り開くかもしれない。
Epigenetic Predictor of Age
 
サイトマップ サイトポリシー プライバシーポリシー お問い合わせ