VOL.17
絶望感と運動
 
運動習慣のある男性は、絶望することの少ない楽観的な人生観をもっている

1984〜1989年にフィンランドで行われた、42〜60歳までの2428人の男性を調べたコホート研究の結果が、BMC Public Healthに発表されている。

12か月の運動習慣はMETs、運動強度はVO2maxで測定した。
楽観的かどうかは、
“未来は絶望的で、今後良くなるとは思わない”、
“なりたい未来に向かうことはできない”、という2項目。
それぞれのQuestionについて
「そう思う」を0点、
「ある程度そう思う」を1点、
「どちらでもない」を2点、
「それほど思わない」を3点、
「そう思わない」を4点、として測定した。

その結果、毎週 2.5時間以上、余暇時間に適度から強度な運動をする男性は 、ほとんど運動をしない男性と比べて、絶望を感じることがかなり少ないことがわかった。特に、強度な運動をおこなっている男性は、絶望を感じにくい傾向があるようだ。

年齢、社会経済状態、喫煙、他に影響する要因を調整後、1週間のうちの余暇時間に、中程度から強度な運動をするのが 1時間未満の男性は、2.5時間以上の男性より、絶望を感じることが 37%多く、特に強度な運動を週に2.5時間以上する人は、絶望を感じることが 27%少なかった。また、強度な運動を、週に 1時間以上するだけでも、絶望を感じることが 37%減少していた。この傾向は、うつ病の調整後でも変わらなかった。

自分の将来や人生目標の達成に関して絶望感を持っている男性は、絶望感をあまり持たない前向きな男性と比べて、身体的に活動的ではなく、心肺機能も低く、多くの心血管系リスク要因を有する。

余暇時間の身体的活動と心肺機能は、メンタル・ヘルスに影響する。また、人生への希望を持つことは、精神面だけでなく、心臓・血管の健康にとって重要な要素であり、絶望感はこれらの健康を損ない、死亡リスクを高めることになるのであろう。

活動的なライフスタイルをおくることは、身体レベルでの健康の向上に役立つだけではなく、自分の将来や人生に対して前向きな姿勢と楽観的な見方をするようになり、幸福感を向上させるのかもしれない。



Leisure-time physical activity, cardiorespiratory fitness and feelings
of hopelessness in men
 
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