VOL.16
メンタル メタボ!
 
“精神的苦痛のある人はメタボになりやすい”

9月20日から24日にスウェーデンのストックホルムで開催された、第46回欧州糖尿病学会(EASD2010)で、イースタンフィンランド大学のP.J. Puustinen氏(写真)が発表した。

この研究は、36歳から56歳のMetSではない466人(男性185人、女性281人)を対象として観察期間中央値6.4年の前向きコホート研究だ。

精神的苦痛はGHQ-12で、MetSの発現はNational Cholesterol Education Program(米国コレステロール教育プログラム)の評価基準に基づいて行っている。

GHQ-12の質問内容は
「心配事のために睡眠時間が減ったことがありますか」
「いつも緊張していますか」
「ものごとに集中できますか」
「何か有益な役割を果たしている と思いますか」
「自分の問題に立ち向かうことができますか」
「物事について決断できると思いますか」
「いろんな問題を解決できなくて困りますか」
「全般的 にまあ満足していますか」
「日常生活を楽しむことができますか」
「不幸せで憂鬱と感じますか」
「自信をなくしますか」
「自分は役にたたない人間だと感じることがありますか」
の12項目。
それぞれのQuestionについて
「そんなことはない、いつもより多くはない」を0点、
「いつもより多い」、「特に多い」を1点としその合計で
4〜12点を、精神的苦痛のレベルが高い被験者
0〜3点を、精神的苦痛のレベルが低い被験者とした。

その結果、精神的苦痛が高い人はMetSになるリスクが精神的苦痛の低い人の2倍以上だった(オッズ比2.18、95%信頼区間:1.30〜3.64、p=0.003)。

過剰なストレスによって、コルチゾールが多量に分泌され、血圧や血糖レベルを高めてしまう。コルチゾールの多量分泌は、免疫機能の低下、脳の海馬の委縮にもつながる。

Puustinen氏は、精神的苦痛へのアプローチが、MetSの発生率を減らす可能性がある、と述べている。
精神的苦痛の程度が高い人はメタボになりやすい
 
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