VOL.5
SIRT1と老化とがん  
How does SIRT1 affect metabolism, senescence and cancer?
Author: Brooks CL, Gu W.
Journal: Nat Rev Cancer. 2009 Feb;9(2):123-8.
Abstract:
SIRT1 is a multifaceted, NAD(+)-dependent protein deacetylase that is involved in a wide variety of cellular processes from cancer to ageing. The function of SIRT1 in cancer is complex: SIRT1 has been shown to have oncogenic properties by downregulating p53 activity, but recent studies indicate that SIRT1 acts as a tumour suppressor in a mutated p53 background, raising intriguing questions regarding its mechanism of action. Here we discuss the current understanding of how SIRT1 functions in light of recent discoveries and propose that the net outcome of the seemingly opposite oncogenic and tumour-suppressive effects of SIRT1 depends on the status of p53.
コメント:
カロリー制限をするとSIRT1遺伝子が発現して、インスリン感受性を増し、コレステロールの吸収を抑え、かつ老化を抑制し、長寿に貢献すると考えられている。しかしSIRT1遺伝子は癌抑制遺伝子であり、かつ老化を促進するp53遺伝子の機能を阻害するので、発癌に関係あるのではないかとも考えられている。このreviewは現在SIRT1と癌についての知見を整理しておくのによい論文である。

最近注目すべきは、SIRT1はp53が機能していない癌では、むしろ癌抑制効果があることがわかってきたことであろう。癌の終末期ではむしろ、絶食に近い状態のほうが、癌の進行を抑えられることがある、と考えられている。一般にはカロリーが癌で消費されることで癌が進行するからと考えられているからだが、積極的な意味でカロリー制限によるSIRT1発現自体が抗腫瘍効果を発揮しているのかもしれない。もっとも、SIRT1の機能と染色体機能の関係は複雑で、まだまだ新しいplayerがSIRT1に絡んで登場してくることが考えられる。
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