Vol.01
酸化ストレスと泌尿器 泌尿器抗加齢研究会をはじめます!
学会や研究会が山ほどある、という批判が多い。
理由はいろいろある。医学的な理由としては、記述され、分類されていくことに科学の本質の一端があるとすれば、際限なくこの自律的なプロセスがすすみ、従って何らかの病態の知識を共有しようという学会や研究会は、絶えず細分化され、結果として無限に増えていくことになる。
一方この蓄積した知識をまとめ、統合する、となると何らかの『見方』が入るため、往々にして『科学的ではない』と思われやすい。ヒト全体のシステムを考える統合医学とか統合医療には、どうも哲学的なあるいは社会的なイメージがつきまとう。しかし細分化された知識を抽象化されるプロセスも必要なはずである。人類の知のアーカイブをどうやって統合するのか?それはGoogleに任せよう、という笑い話がある。Google 医学の誕生だが…

さて、生活習慣病といわれる、高血圧、糖尿病、脂質異常症では酸化ストレス、すなわちカロリー摂取や交感神経の緊張で生じる活性酸素による細胞、臓器障害、が共通の因子であると認識されてきた。またうつ病や、アルツハイマー病、癌、血管病であるED、心筋梗塞、脳梗塞そして排尿障害までも酸化ストレスが関与していることが明らかになりつつある。そういう意味では21世紀の医療は酸素がある地球で生きていく、酸化ストレスとの闘い、といっても過言でないだろう。
また活性酸素によりDNAが傷つく。正常の細胞は、酸化ストレスに応答し、染色体の緩みや修飾を調節していることもわかってきた。一方すでになんらかの異常がある細胞では、この応答が傷害されている。
酸化ストレスはSODなどの酵素により消去される。事実ヒトは消去能力が他の動物よりもずば抜けて高い。この消去能力を高めることは可能なのか?またその方法を科学的に解明していくこと、これが現在の抗加齢医学の目標といえるだろう。アンチエイジングという言葉に拒否反応を持つ方は少なくない。生活の満足度を考えたサクセスフルエイジングという言葉のほうが適切である、という議論もあるし、そもそもエイジングという言葉もよろしくないかもしれないが、エイジングの生物現象のかなりの部分は酸化(オキシダント)によって起こってくることから、抗酸化=抗加齢と言っても過言ではないだろう。
このような観点から抗加齢医学は、あえて「科学的」な統合医学のひとつの道筋ではないか、と感じている。
今年の第9回抗加齢医学会総会に際して、泌尿器抗加齢医学研究会を立ち上げる。(5月30日午後会場TOC有明)加齢の影響を強く受ける泌尿器。同好の仲間で、よい議論ができる場を提供できれば、と願っている。
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