VOL.4
がん治療−新しい時代の始まり−  
A change of strategy in the war on cancer
Author: Robert A. Gatenby
Journal: Nature 459, 508-509 (28 May 2009) | doi:10.1038/459508a; Published online 27 May 2009
Abstract:
Patients and politicians anxiously await and increasingly demand a \'cure\' for cancer. But trying to control the disease may prove a better plan than striving to cure it, says Robert A. Gatenby.
コメント:
エーリッヒにはじまる、magic bullet, すなわち疾患の特効薬は、抗生剤からスタートしたが、結局多剤耐性の問題は克服されていない。同じような問題が生態系においても、セイタカアワダチソウやらアメリカシロヒトリにしろ、除草剤や、除虫剤では解決できないことが明らかになっている。生態系においては根絶するのでなく、逆にほかの生物と共存させることで、これらの生物が蔓延するのを防げることがわかってきた。

癌の治療では今現在、腫瘍をどのくらい小さくできるか、が基準となっているが、数学的にはある程度以上の癌では、根絶することは無理であるようだ。とすると、癌の特効薬を探すよりも、いかに癌と共存するかが問われている。

Natureにこのようなessayが掲載されるのは画期的であり、新しい時代の始まりを予感する。
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