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帝京大学ラグビー部大学選手権初優勝!!

執筆 : 
Shigeo Horie 2010-1-11 4:50
赤は、テストステロンをあげる色ですね! 岩出監督のテーマ「エンジョイ」最高!!


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3つの国際学会

執筆 : 
Shigeo Horie 2009-10-25 1:20
このところ3つの国際学会で講演する機会に恵まれた。
まずウィーンで開かれたWorld Congress of Men’s Health

主催する国際男性健康医学会 (International Society of Men’s Health) は男性の健康医学の世界学会で、Journal of Men’s Healthという質の高い学術誌も発刊している。今年はアメリカ泌尿器科学会、ヨーロッパ泌尿器科学会の講演を得て、男性医学、排尿障害、老年医学、生活習慣病など広範なトピックについての最先端の話が聴けた。僕は初日最初のPlenary sessionで世界の男性医学の現状を話す “ Why men live shorter and suffer more?“でアジア、特に日本と韓国の現状を話した。調べてみると日本と韓国は医療資源の使い方がよく似ている。急性期病床が多く、CTやMRIなどの診断機器が充実、一方医師数が少ない。さらにGDPに占める医療費は少ない。日本は医療と防衛にお金をかけないで公共事業投資にお金を投入してきたということだろう。よいことといえば西洋のOECD加盟国に比べて肥満度が著しく低い(アメリカは30%以上、日本韓国は3%)。西欧諸国から見れば理想的なはずなのに、制度疲労が起きて住民と医療者ともに不満がある。かなりの反響があった。

ウィーンは芸術の都であるが、オーストリアという国、移民が多く、タクシーはエジプト人が多い。遅い夕食を摂りにたまたま入ったバーではバングラデシュ人が対応してくれた。彼から聴いた話は医療費、年金が充実し、かつ週の労働時間は制限されている(!)と恵まれている。実際オーストリアの国民の幸福度は高く、所得格差が小さい

以前、フィンランドに行ったときも確かに国民の幸福度が高いことを感じた。
こういった国のようなありかたができないものなのだろうか?
沢木耕太郎の「危機の宰相」にある三島由紀夫の論説「世界の静かな中心であれ」の慧眼に驚く。

会場は旧王宮内のホールであるが内装は現代的に改装されている。






懇親会は市役所の古い舞踏場のホール。


こういう文化的資産の活用は真似ができないことである。



その後すぐに大阪でAsia-Pacific Society for the Study of Aging Male (APSSAM), Japan-Asean Men’s Health and Aging Conference, 日本Men’s Health医学会の合同学会が大阪大学泌尿器科学奥山明彦教授により開催された。


この学会が開かれた大阪国際会議場12階のホールはVault天井の大和絵風の装飾が美しい。学会最初のPlenary sessionにおいてThe current status and the future prospect of men’s health in Japan(日本の男性の健康医学の現状と展望)を話させていただいた。特にテストステロンが医学面と社会面での健康な生活に関係していることを発表させていただいた。この学会には韓国を中心にアジアオセアニアの医師研究者が多数参加し、交流を深めることができた。

最後に食と健康をテーマにした、日伊国際シンポジウムが東京のイタリア文化会館で開かれた。

会場のイタリア文化会館地下の講堂は、イタリアらしく美しい木の床と革の椅子が美しい。




椅子の革の硬さはまさに「たまらない」感じで、学会も会場によって快適さ、知的刺激への意欲が変わってくることを実感。







この学会は日本の名古屋大学農学部の大澤教授を中心に、日本の食品機能因子の第一人者とイタリアからは20名以上の食品に含まれるフードファクターの研究者が集まった。僕はイソフラボンとウコンと前立腺について研究をしていることから昨年イタリアでの学会で招待されて講演を行った縁で今年も参加させて頂き、最初のセッションで日本の伝統食と前立腺癌予防について話させていただいた。日本とイタリアは前立腺癌の頻度が低い点で注目を浴びている。西欧諸国では男性の6人に一人が前立腺癌であり、日本でも現在増加度が最も高い癌である。日本は大豆食品、緑茶、イタリアはトマトが有名。同じパスタでもラザーニャを食べているほうが前立腺癌は少ない、なんていう報告もある。今回は大豆のイソフラボンとウコンが前立腺に与える分子機序について発表したところ質問が多かった。またイタリアのBettuzzi教授は緑茶と前立腺がん予防についていいデーターを出していた。

さまざまなフードファクターについての発表は医学と直結はしないが、聴いていて楽しく勉強になる。特に今回の学会では神経科学、特にセロトニン、オキシトシン研究の世界的な権威であるGessa教授が来られ、テストステロンの話で盛り上がった。

この3つの秋の学会は男性の健康長寿をどう高めていくかを考える大変よい機会となった。
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草食系とdesperado

執筆 : 
Shigeo Horie 2009-7-5 20:40
草食系男子というネーミングは言いえて妙だな、と感心する。肉食するには狩をして獲物を得なければならないし、獲物のいる分布頻度を考えれば縄張りを主張しなければ、というわけで優れてテストステロン的なのに対して、草食は、生えている草をのんびり食べるというわけで、お互いなんとなくそばに居ても無関心、あんまり縄張りも主張しない、といったホルモンレス状態かもしれない。

もっとも草食系=女性化というわけではなく、女性ホルモンといわれるエストロゲンはコミュニケーションホルモンだから、草を食べているうちにネットワークしたり、草を貯蔵したり、あるいは栽培したりと女子は絶えず忙しい。

テストステロンは競争から生まれてくる。子供は本来絶えず競争が必要で、その中で自分の得手不得手、集団での人間関係を学んでいくのだと思う。切磋琢磨が全くないヴァーチャルな世界のみではホルモンが出にくくなっているのではないだろうか。偏差値のような感覚のない指標しかないことが、ホルモン環境を蝕んでいる。
日本は青少年の凶悪事件が外国より極端に少ないのに一方中高年の頻度がかなり高い、異様な国である。

現代の若者はなぜ殺人をしなくなったのか この話は社会行動学者の長谷川寿一先生から伺ったが、松田卓也さんが書いている。

T現代の若者はなぜ殺人をしなくなったのか

「20代前半の若者の殺人率が群を抜いて大きい。じつはこれは世界的な傾向であり、この曲線はユニバーサルカーブとよばれている。その理由は生物学的なもので、男(オス)が繁殖年齢に達すると、なわばりの確保、配偶者の獲得に勢力をそそぐ。そのため繁殖期の男は攻撃的になる。若者が危険なスポーツや車に熱中し、激しい音楽に心酔するのもその反映である。これが良い方に現れると学問、スポーツ、芸術に対する情熱となり、悪い方に現れると殺人などの犯罪になる。」

この若者の殺人が少なくなったのは、社会の安全という意味ではすばらしいことだが、善悪でない社会のダイナミズムを測るマクロ的な視点では「草食化」はずっと進んでいるのだろうなと感じさせる。これが社会全体にも及んでくると政治の意思決定の貧困さにもつながってくる。そうなると男子はプロフェッシヨナル、グランドデザインは女子に任せるしかない、社会になるのではないか。

ジェイムズ・ダブスの“テストステロン―愛と暴力のホルモン”には、ホルモン力が低い人がなる3つの職業として、牧師、教師、医師が挙げられている。解釈はいろいろあるが、規範や倫理、あるいは管理的な職種ではホルモン力はむしろ邪魔だといえそうだ。ということは、もとよりこの3職種はそもそも草食系といえなくもない。

もっとも同じ医療でも病んだ人を療養で癒す、あるいは基準値からの逸脱を治療で管理していく医療行為と、突然生じた救急事態を解決していく医療とでは、ホルモン力の必要性も全く異なる。

僕が、救急救命センターに入ったときは、救急をやっているというのは、悪く言えばならずもの、といった風で、全うな専門職とは認知されていなかった。当時の先輩たちも思えばホルモン力が医者にしては異様に高い人(desperado)が多かったが多かったように思う。(そして今でも高い!)医師になりたての多感な時期に彼らに出会ったことに正直感謝している。

なにしろローテーションもなく毎日泊り込みだったから、ストレスもむちゃくちゃたまったが、その後泌尿器科医になり、大学病院でのaround the clockの「正規」の診療をはじめたところ最初の1月はむちゃくちゃ疲れた。当時は理由がわからないまま、3ヵ月後には郊外の病院へ赴任したのでよくわからなかったが、振り返れば、仕事のパターンや意思決定がまるっきり異なる環境を両立するのは結構難しい、ということだろう。医療崩壊の大きな原因は医師の過剰労働にあるのだが、医師の仕事もいろいろのである。

また救急医療でも、あるsituationで20%しか救命できないという状況では、救命できれば医師の達成感が非常に強いのだが、99%救命できる状況では、ミスは許されないゆえに仕事のストレスはかえって高いのではないだろうか。医学の進歩が現場に強いる新たな緊張もお産にかぎらずあると思う。

医療崩壊の制度論も大事だが、本質的に外来診療と救急医療は医療の質が違うということ、そして元祖草食系であるがゆえに、医者というもの社会的にもナイーブで、疲労が蓄積しやすいというところから議論をはじめるべきだろう。学校の先生も同じだろうけど、金八先生やDrコトーはそんじょそこらにいないからこそドラマになるのだと思う。

Desperadoというのは好きな言葉だけど、EaglesのDesperado はホルモン野郎の末期、みたいな歌で気に入っている。これから来る救急車の到着を待っていた夜を思い出す。

Desperado
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帝京大学 第一回メンズヘルスセミナー

執筆 : 
Shigeo Horie 2009-6-29 13:37
帝京大学医学部附属病院泌尿器科・前立腺センター 
第一回メンズヘルスセミナー

帝京大学病院泌尿器科ではメンズヘルス外来を開いている。
これは男性特有の健康問題、つまり男性更年期、ED、前立腺癌などの問題を扱うと同時に、生活習慣病の背景となるような問題が隠れていないか、男性の健康、メンズヘルスを増進することを主たる目的としている。

このたび、外来に連動する形で、メンズヘルスセミナーを定期的に開催することとなり、記念すべき第1回帝京メンズヘルスセミナーが、6月23日、UKのDr. Malcolm Carruthersを招いて開催された。

カラザース先生は、「男性更年期」に最も早く注目された先生であるが、今回のセミナーではテストステロン抵抗性という概念を発表された。



いわゆる男性更年期症状を訴える方は、必ずしも血中のテストステロン濃度が低くないことが多いのだが、これはテストステロンが症状に関係しないのでなく、むしろテストステロンの臓器での利用度が悪い可能性があるというもので、糖尿病におけるインスリン抵抗性と類似している。事実、血液中のテストステロン濃度が比較的高くても、さらにテストステロン補充を行うと効果が見られることはよく経験する。

この概念を実証するには、テストステロンが臓器に作用することによって産生する効果物質を発見するか、テストステロンの受容体をより多く発現させることが必要だ。カラザース先生は臨床病理や内分泌学、検査医学に造詣が深い臨床医であることから優れた洞察を述べておられたことが印象的であった。

当日は男性医学の父である熊本悦明先生も札幌よりはるばる参加していただき、またキレーション治療で有名な満尾先生はじめ、多くの医師、研究者、学生、ホルモンに興味のある一般のかたがたが来られ楽しい会になった。


◇ マルコム カラザース Malcolm Carruthers ◇
医学博士。ロンドン在住。解剖学者、病理学の専門家として臨床業務にたずさわる傍ら、心疾患、精神に障害をもたらすストレスと、テストステロンに関する研究を40年にわたり続けている。現在はThe European Academy of Andrology、The Andropause Societyなど
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Compassionate(思いやり)

執筆 : 
Shigeo Horie 2009-6-16 17:52
「思いやり」には、母性のものと父性のものがある、という話を以前のブログで書いた。

母性の思いやりにはオキシトシン、また、父性の思いやりはバソプレシンが関与している。
このバゾプレシンというホルモンは、尿を濃くするホルモンであり、このホルモンが働くことにより生物は、水辺から遠い陸地まで行動範囲を拡げることができた。バゾプレシンは「男性ホルモン」つまりテストステロンに比例するから、男らしい=思いやりが深い、というのもあながち的外れではない。そう考えるとショーン・コネリーの思いやり度も生物学の範疇になる。もっとも女性でもテストステロンは高いヒトは結構いるので、テストステロンが男性専用というのは適当でない。

昨年ダライ・ラマ14世法王が来日された折に、私も幸いなことに同席して話を伺う機会があった。法王は意外に大きく、そして底抜けに明るい。ジャーナリストや国際政治に関わっている方が多く参加していることもあり、チベットについての質疑応答が多かったのだが、仏教指導者としての彼の考えを聞きたくて、ふと思いついて私は、「人間には従容と死に臨む方もいれば、死を受け入れず、また悲嘆にくれる方もいる。医師として死に行く人にどう接すればよいだろうか」と質問してみた。法王の私への回答は以下のようであった。

―死ぬときに、キリスト教やイスラム教のように一神教の信者では、神 の下へ行き、また神が加護してくれるという考えがあるから安心して 死ぬことができる。一方仏教徒は残念ながら、神の下へ行くという考 えはそもそもないので、死ぬときは少々厄介だ。仏教徒は死ぬときに は自分で自分の価値を知り、自分の人生がよいものであったことを知 ることが、死を畏れないことになる。であるから死を迎える人間の側 で悲しむのはよくない。死ぬことだけでなく、悲しみを周囲に残すこ とに心が乱れてしまう。むしろその人の人生でなした善きことを、周 囲の人間が讃えることで、すばらしい人生であったと満足して逝ける のだ。君の職業は何だね(医者です(私) )−そうか、医者は他人の人 生の価値を高めることのできるすばらしい職業だが、失敗や後悔もあ るだろう。だから君が亡くなるときは、(失敗や後悔のことは思い出さ ずに)自分が役に立つことができた患者さんのことだけを想って死ぬと よいだろう。私は仏教徒であり、僧侶である普通の人間(ordinary   person)であるから、同じように仏教徒として他人のためになったこ とを考えて逝くだろうよ。他人の人生の価値を高め、その結果として 自分の人生の価値を高めるにはcompassionate(思いやり)がなくてはな らない。21世紀こそは、かつてなくcompassionateが求められる時代  だ。人は、文化、風土、宗教が異なっているからこそ、国家間、民族 間でも思いやりの気持ちが必要だ。―

この「思いやり」が実際に21世紀、いたるところで崩壊している。未曾有の金融恐慌はグローバル化した資本主義の「貪欲さ」がそもそもの問題とされている。しかし巨額の給与を獲得したトレーダーも、おそらく非人間的に貪欲であろうとは考えていなかっただろう。ただ、何億円というボーナスをもらっている人がいる一方で、極度に生活に困窮している人もいることにたぶん思いやることはなかったと思う。そして今世界中で暴動が起き、異議申し立てが起きている。ただ、救いとなることは国際政治の世界に思いやりの兆しが出てきていること。オバマ大統領は、イランに向け、相互の理解と尊敬のメッセージを送った。相互の思いやりが、多少なりとも新しい安全保障の価値を生み出すことができれば、ダライ・ラマ法王だけでなく人類にとってすばらしい福音になるだろう。省みるに、医療崩壊では、当事者に十分な「思いやり」はあるだろうか?制度設計も大切であるが、社会の中で医療とは本来どうあるべきなのか、愚直に議論することが、いずれ思いやりから、新しい価値を産むのではないだろうか。
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電子カルテ

執筆 : 
Shigeo Horie 2009-5-14 0:50
僕らの病院もこれまでオーダリングシステムは動いていたけれども、
全面的な電子カルテ運用となって、予期していなかったことがいろいろわかってきた。

ひとつは、電子カルテにはコンセプトがあるということ。
電子カルテは監視をし、権限を要求する。

たとえば、外来で注射をしましょうというとき、
これまでは伝票に殴り書きをして、看護師に渡すと、薬剤部に電話してくれれば
薬剤が到着するか、あるいはこちらから取りに行けば、OKという流れだったが、
電子カルテに入力し、それを看護師が確認、薬剤部も確認、薬剤が払い出され、
薬剤を確認して、本人を呼び出し注射、さらに処置確認、ということで、多くのバリアが存在する。
看護師が薬剤をオーダーできないし、医師が取りにいけば済む話でもない。
監視と権限があるゆえに、それゆえに安全性も高くなるのだが、
代償として、かかる時間が格段に違ってしまう。
当然医師も患者も入力作業に忙しくなると、患者さんからも苦情しきりである。

こういう弊害は以前からわかってきているが、医療コストや医療安全の部分では、過信がなければ利点も大きい。
それはさておき、こういう電子カルテという比較的小さい問題でも、
マン-マシンシステムを考えざるを得ないのが面白い。

当事者すべてが、システムへ慣れることも必要なのだろうが、
この電子カルテ、これまでの経験を踏まえて、緻密にうまくできているものの、
「加除式法令集」のように極めて分厚くなっている。
WindowsというOSの問題もあるだろう。
iPhoneとか、リナックスのような、プラットフォームの根本的な発想の転換がほしいのではないか。

というわけで、うちのチーム全体、どうしたらスムーズな運営ができるか、毎日知恵を出しあっている。
これはまた、チームの中でもあらたな集合知が構築されていくことから
ナレッジ・マネジメントを鍛えるよい機会だと思う。

心は赤ひげ、頭はパイロット というのもいいかもしれない。
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千葉県では男性のこころとからだの健康相談を一昨年から行っている。
県の課の支援により、現在では県内4箇所の保健センターで行っている。

実は医師、特に外科医には保健所は縁遠いところ。
お役所というと何となく堅苦しく感じてしまうが、足掛け3年この事業にかかわり県内の保健所を廻ってみると、
保健所の役割が地域にきわめて重要な業務を行っていることがわかる。

保健所というと飲食店の衛生管理業務と考えるひとも多いけれど、
たとえば今話題の新型インフルエンザの対応もそうだし、
メタボの健診やメンタル相談、エイズ相談、など広範な相談業務に応じている。
あたりまえだけど病気は予防が大事、ということが医者の僕にもよくわかる。

今日は内房の君津保健センターへうかがった。新しい担当課長さんと挨拶。
担当の技官のかたはこの3年間お世話になっている大変チャーミングな方ながら、
「男性を元気にしよう!」という気持ちにあふれていて、毎回すがすがしい。

相談に来られる方はさまざまで、企業の方、退職された方、自営業の方、皆さんさまざまな問題を抱えておられる。
「男性であることがしんどい」・・・とにかくお話を伺い、解決できることがないか、
男性同士一緒に考えていくというスタンスでいくと、
一人のかたにあっという間に1時間すぎてしまうこともしばしば。
厳しい環境の中で、さらに病気を抱えていることが多く、相談でも相槌しか打てないことが多いが、
本来こういうかたちで医療は行うべきなのだな、といつも帰りの電車で反省する。

今日は久しぶりに僕も房総弁で話した。
田植えの終わった田んぼを眺めながら小学校時代を思い出す。
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新病院!

執筆 : 
Shigeo Horie 2009-5-1 23:30
帝京大学病院があたらしく生まれ変わった。
明るく、大きい。
不思議なことに看護師さんがキレイになり、またコ・メディカル同士挨拶をするようになった。
病院職員の中に一体感が出てきた。



しかし喜んでばかりはいられない。新しく設備のよい病院では、さらに高いレベルの医療が当然に要求されてくる。
一方IT管理は、いままでの医療での暗黙知的な運用部分を、透明性の高いものへ変えていくだろう。










この病院がCenter of excellenceとなることを考え続けたい。

チームの技術力・マネジメント能力をより高めていくこと。
医師・看護師・患者にピアの概念を取り入れて、医療に反映していくこと。
健康リテラシーを広く伝えていくこと。

目標は高く、しかし歩幅は小さく。
歩き続けていきたい。
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リーダーシップ研修

執筆 : 
Shigeo Horie 2009-4-27 0:20
「チーム医療」 とよく言われる。

たとえば、大きなすし屋に行くと、大将、中堅、若手の3人がつけ台に立っているところがある。
観察していると同じタネながら少しずつ仕事が違うので興味深い。

僕が泌尿器を研修した武蔵野赤十字病院では、
経験豊かな親分先生、難しい手術に貪欲に挑戦する中堅の先生のもとで、泌尿器科医のやりがいと楽しさを学んだ。

外科系の分野では、手術を大きなイベントとして、上級医師は外来で手術が必要かどうか判断をし、
若い医師は病棟での手術後の患者のケアを中心的に行うことが基本となっている。
治療上の重要な判断を行う場合はチームで意思統一を行う、それがカンファランスで、
3名であっても、毎週かならず行うことが必要だ。

チーム医療は医師のみだけでない。
ひとりの医師が患者を診療する医院においても、
実は看護師が、ちょこっと薬の飲み方や、健康管理のポイントなどを伝えることで、
患者とのコミュニケーションを充実させていることが多いし、
「医者はともかく、あの看護婦さんに会いたい!」ということで医療機関にアクセスすることもままある。
特にがんの抗がん剤治療においては、必ずしも医師との相性がよくなくても
信頼できる看護師の存在はきわめて重要だ。

大学病院ではさらに機能が重層化している。
最先端の医療技術を提供すること、次代を担う医師を育てること、そして治療を改良していくこと、
診療、教育、研究といわれる機能にチームの全員が関わっている。

僕がいる帝京大学病院泌尿器科(THU)チーム、
通称Good Thursdayは現在常勤者が総勢13名。
この13名で、最善の診療アウトカムを出していくことが僕らの目標だ。

帝京大学病院が新病院にtransformする。
日本最高のIT環境の病院に生まれ変わるのだが、おそらく電子カルテひとつにしても、
運用は混乱することが予想される。

この時期を捉えて、スタッフがGE社のリーダーシップ研修を受けた。
GEは言わずとしれた、世界的な大企業。
製造業でもあるし、また情報をマネジメントする部門もある。
医療の分野でも放射線診断治療に加え、病院経営ノウハウなどのマネジメントも行っている。

今回われわれはあえて、医療的な研修でなく、
一般の会社で行うリーダーシップ研修をしていただいた。
リーダーシップ研修は、チームの判断力を高めるツールを紹介してもらい、またそれを用いてプレゼンしていく。
チーム全員がリーダーというコンセプトが気に入った。

まずスタートは、われわれのチームの目標。
チームのキャッチフレーズ作成を、KJ法で実習しながら行う。
世界的に評価が高い医療チームになろう!という、強いメッセージをみんなが持っていることを確認。
ではそのためにはどうするか?
いろいろな方向が出てきた。


2日間朝から夕方までみっちり研修を受けると、医師チームとしてのひとりひとりの個性とは別の、
社会人としてのすごい可能性がどんどん出てきて、改めて頼もしく感じた。
一方、企業のマネジメント方法を医療の世界にも応用すべきだと痛感。
特に会議をリードしていく役割を果たすファシリテーターの存在を知ったことは非常に有意義であった。

実際、医師は患者と治療を相談していくときには、このファシリテーターの心得が必要だと思う。
これまで患者との面接法について、講師を招いて検討したこともあったが、
一種の接遇、態度論より積極的な意味で、患者の人生を考えながら、
どういう戦略をとっていくかを一緒に相談する、という形にはファシリテーターとなるべきと実感。

ファシリテーターの本を買いあさってしまった。
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もはやサブプライムと限定できない世界経済の後退は、日本への影響がもっとも強いようだ。

特にハードをつくる工場は厳しいのだと思うけど、その中で多くの日系ブラジル人が解雇され、
かつ片道切符代を支給されてブラジルに帰る代わりに、将来就労ビザを取れないという仕組みが報道されている。

debito.org

必要なときだけ移民を招いておいて、経済苦しくなったら二度と来るな、というのは
国際社会から見て強い怒りを買うだろう。

報道が本当に正確かどうかはわからないが、日本はどうしても移民を増やして国民生産力を維持しないと、
ジリ貧になってしまうのは自明のこと。

ばらまきの是非はさておき、こういう方たちにもセーフティーネットを提供できないのか、考えてほしい。
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