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LOH症候群がグローバルヘルス アジェンダに!

執筆 : 
Shigeo Horie 2010-11-7 21:46
第7回のWorld Congress of Men’s Healthがフランスのニースで開催された。










男性の健康をさまざまな角度から見るこの学会も、年々成長してきている。
今年は83カ国から1000人を超える参加があり、泌尿器科医を中心に
老年医学、家庭医学、代謝内科など多くの専門医が集っていた。
話題の中心は「男性ホルモン」のテストステロンが減少するLOH症候群であり、
LOH症候群は死亡率が高く、また糖尿病やメタボのリスクが高いこと、
あるいは前立腺がんなどがんの危険性が高まるという発表が多かった。

特に世界23カ国での約1500人のテストステロン製剤の臨床研究で、
テストステロン補充療法が、性欲、活力、集中力、睡眠を改善するに加えて、
糖尿病を改善することが報告された。

この薬剤は3ヶ月間テストステロン値を適正に保つことができる良い薬剤なのだが、
残念ながら日本では承認されていない。
こういうドラッグラグも大いに問題だ。

われわれは東京大学高齢社会総合研究機構との共同研究である、
地域住民のテストステロン研究により、テストステロンが、
社会参画や生きがいに関係しているという発表をし、
多くの方から質問やコメントをいただき注目された。
また来年日本Men’s Health医学会が鎌倉で開催する、
アジアの男性の健康を考えるシンポジウム
(Japan-Asean Men’s Health and Aging conference)も、
ブース出展したこともあり、大きな関心を呼んだ。








LOH症候群はあらたに男性の健康の鍵となる疾患となるだろう。

この学会の圧巻は、米国で衛生行政を司るNIHの
office of women’s health のトップ Vivian Pinn博士の講演で、
先進諸国が必然的に高齢化になる中、
高齢男性をもっと健康にすることがglobalに求められているという話をされた。
NIHにおいてもWomen’s health, Men’s health, Minority’s healthの
3つの柱が重要ということで、例えばアフリカ系アメリカ人の
高い前立腺癌罹患率も関心に入っていることが紹介された。

さて学会開催地のニース。










風光明媚ではあるが、どのレストランもまずかった。
高価なところにはおいしいものがあるかもしれないが、
フランスのビストロはどこでもおいしいかと思ったらあてがはずれてしまった。
今回の学会のレセプションで日本Men’s health医学会
(Japanese Society of Men’s health: JSMH)が、
ISMHへの貢献度が高いということでinstitutional awardをいただいた。















また個人的にも、母体となるInternational Society of Men’s Healthの
Council memberとして運営にもアジアの代表として携わることになり、
気がひき締まる想いです。
来年は10月5-8日にウィーンで開催される。
多くの日本人医師の参加を期待したい。

8th Men’s Health World Congress
held on October 5-8, 2011 in Vienna, Austria
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