ゲノム情報活用の最前線
掲載日 2013-10-16

ゲノム情報活用の最前線(螢螢丱優梗膾邸

が、2013/10/12(土)東京大学農学部中島董一郎記念ホールにおいて、
開催されました。

講演は、
1:遺伝子・脳・こころ−マウスの研究からわかったこと
 /藤田保健衛生大学総合医科学研究所 宮川 剛先生
2:ニュートリゲノミクス〜食と健康の遺伝子科学〜
 /東京大学総括プロジェクト機構寄付講座「食と生命」
    加藤久典先生
3:SNPを活用した多因子病関連遺伝子のゲノムワイド探索
  /東京大学大学院医学系研究科 徳永勝士先生
4:病気の克服を実現するゲノム医学
  /東京大学大学院医学系研究科 辻 省次先生
5:全ゲノム時代の情報・数理・統計
  /東京工業大学大学院情報理工学研究科 瀬々 潤先生
6:リテラシー向上に向けたゲノム教育
  /株式会社リバネス 丸 幸弘CEO

と、盛りだくさん、かつ、大変贅沢なセミナーとなりました。

ニュートリゲノミクス〜食と健康の遺伝子科学〜 
/東京大学総括プロジェクト機構寄付講座「食と生命」
加藤久典先生 の内容を簡潔に。。。

・栄養学は今から200年まえから始まり、20世紀の終わりくらい
 から、分子生物学の手法が入ってきた。
 ニュートリゲノミクスは、2000年くらいから言葉が出てきた。
 欠乏の栄養学から、現在は、飽食の栄養学へと変遷している。
・食品の持つ機能は、大きくわけて、一次機能の「栄養」、
 二次機 能の「嗜好性」、三次機能の「生理面」と
 「生活習慣病のリスクを減らす」ものの3つがある。
 三次機能によって、特定保健用食品などが出てきた。
・食品の遺伝子レベルでは、遺伝子(ゲノミクス)
 →転写産物(トランスクリプトミクス)
 →タンパク質(プロテオミクス)→代謝産物(メタボロミクス)と変化する。
 一つではなく、たくさんの遺伝子で徹底的に調べ、食品の
 新規機能性や安全性などを解明することが、
 ニュートリゲノミクスの目的。
・ニュートリゲノミクス2つの柱には、食品成分が生体に及ぼす
 影響の網羅的解析と、個人の遺伝子を調べることで個人に
 あった栄養・テーラーメイドな栄養素を調べるものがある。
・網羅的解析の研究例としては、コーヒーの抗肥満、
 抗糖尿病作用に関するメカニズムの解析、がある。
 疫学的調査によると、コーヒーを飲む人は肥満になりにくい
 という結果が出ている。
 肝臓で何が起きているかを、DNAマイクロアレイ法で、
 トランスクリプトーム解析した。
 PPARγ転写調節因子による転写制御が解明した。
 プロテオミクス、メタボロミクスも組み合わせて解析したところ、
 尿素回路がコーヒーの摂取で活発になり、TCA回路も亢進した。
・個人の遺伝子の違いと食品については、
 アルコールデヒドロゲナーゼの遺伝子の違いで、
 お酒の強さが変わる、というようなもの。
・何をどれだけ食べれば良いかという研究については、
 ビタミン(葉酸)必要量には個人差があるため、
 血中の葉酸濃度を調べて、摂取量を変えるという内容。
 ビジネスでは、DHCはサプリメントを紹介し、
 Genoffは個人によって栄養指導をしている。
・遺伝子多型との関係が示されている項目も数多く解明した。
・生体内の分子の情報を分析することで、個人の
 テーラーメイド栄養素の考え方が活発になってきている。
 
 東京大学総括プロジェクト機構総括寄付講座「食と生命」
                                                 


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